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スタジオワークについて

Bob Foundation

スタジオワークについて

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こんにちは〜。今回は私たちのスタジオワークについてのお話です。
話は20年前にさかのぼります。

ボブファウンデーションを立ち上げた時、住宅の屋上にある古屋を改造して、スタジオを作りました。そして分野を問わず、興味のあること、たわいのないことを持ちよっては、あ〜だこ〜だと制作を開始。思いつくままにあれこれ作りました。ただの古屋なので室内にガス水道がなく(電気電話は引いてもらった)、作業で使う筆やシルクスクリーンを洗うのは屋外の水場で、トイレは住宅棟にいちいち降りなくちゃならないし、夏はめちゃくちゃ暑く、冬は底冷えする吹きさらし。なかなか不便でした。でも、作業には十分。集中できたし、スプレーを吹いたり、木工をしたり。ビニールプールで水浴びしたり、友人を招いてBBQパーティーを開いたりと、気ままにやっていました。

立ち上げ当時さして仕事のない私たちは、行き先のないもの作りを、いくつも散らかしていました。とってもくだらないものもあったけど、それなりに取り組んでいました。中には商品化して、ちゃんと生産から販売までいくようなものも、でてきたりしました。(またいつかの機会に紹介できれば)

そこでこんな感じでやってました、と初期の印象に残っているスタジオワークを紹介します。

おっとその前に、そもそもスタジオワークってなに?と疑問を持たれている方もいると思います。そうです、スタジオワークは書いて字の通り、スタジオでおこなう作業のことです。そして私たちのスタジオワークは、留学していたカレッジでの制作スタイルの延長みたいな感じでした。クラスごとにスタジオ(スペース)が用意され、そこにみんな自由にサブジェクトを持ち込んで制作をする。時には分野違いの友人がスタジオに遊びにきて、ディスカッションをしたり、口のみならず、手を加えて思わぬ方向に展開したり。スタジオでは特に決めごとを作らず、プロジェクトの赴くままに形作られることがありました。

ボブファウンデーションを立ち上げて間もないある日、ロンドンの時からの友人で、スタジオに遊びに来ていた森田美樹ちゃんから相談を受けました。それは、彼女が書いた短編集を出版社に売り込むため、ビジュアルを作って欲しいとのことでした。美樹ちゃんはとっても料理上手。店舗のメニュー開発なども手掛けていたくらいの腕前。そして何より、彼女の短編集は食べ物にまつわること。そこで、ただの文字原稿としてではなく、具体的にビジュアル化することで、より魅力的にコンセプトをプレゼンしたいと。なるほど!なんだか面白そう!と、私たちは二つ返事でやることに。出版社のあてはまったくなかったけど、笑。

こうして本作りの共同作業がスタジオで始まりました。このあと想像に難くないけど、まだまだ駆け出しの私たち、出版までには紆余曲折が。。。

さてこの続きは、当時実際作った本と短編集を紹介しながら、出版するまでの経緯を綴った「自主製本から出版へ」と続きます。

当時のスタジオワーク、また追って紹介しますね。
また他にも興味や知りたい話があったらリクエスト待ってます!

お楽しみに〜。

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